Seasar Conference 2009 White を振り返る

今回のSeaserConは、正直自分の知りたい技術を学びにいく、というよりも「この人の話を聞きたい」という技術者としてはちと不純な基準で聞きにいくセッションを決めてしまったように思う。その結果・・・大収穫じゃったよ!

Wicketシステム開発の現場

世界の矢野さん(id:t_yano)のセッション。
コンポーネント化により拡張が簡単になるという、作成後の修正の容易さに視点を置いたフレームワークということでWidketにぐぐぐっと興味を引かれた。
また、自動化に絡んだ話で「DRYは正義」、「うざったいは正義」とのことで似たような処理を共通化、自動化するところに好感をもった。
正義なんだからちょっと無理したっていいじゃん!いいじゃん!DRYになるんだからいいじゃん!ということだと思う。
僕は面倒なことを一まとめにしてラクチンにすることにすごく喜びを覚えるので、こういうのは大好きだ。
ということは・・・Wicketは自分に向いているのか・・・???
拡張が容易な仕組みをもつフレームワーク・・・
コンポーネント化による処理の共通化のサポート・・・
すごく気持ちよさそうだ。

しまった・・・なんでいままでろくにさわらないで過ごしてしまったんだ・・・
と思った。

話がちょっと前後するけど、Wicket本を発売直後に買っとけば、後の飲み会でサインがもらえたのだった・・・失敗した・・・

OSSの今後

代表理事の栗原さん(id:masataka_k)のお話を聞きたくて行った。
前回のSeaserConで、非常にわかりやすくて明晰な話をするひとだと感じたので、正直内容ではなく人で選んで聞きに行ったのだった。
OSSはソースがオープンなソフトウェアだというだけのことではなく、社会的な視点からみるとこれは経済の革命なのだ、みたいなことを聞いたことがあったりしたけど、あまりぴんと来ていなかったせいもあって、ほとんどそういった視点から考えたりしていなかった。
でもそれが、OSSの理想としていることと現実にOSSに関わる人たちの営みとの矛盾点を明らかに示してもらうことによって、ぐっと具体的な話として捉えることができた。
OSSについて考えることで、人間がわかってきたりもするのか・・・!!!と正直感動した。
Seaserコミュニティでの実例と理論の照らし合わせにも納得したし、なにより、そういった理論をもって理解を進めることによって、より生産的で、より平和で、より刺激的なコミュニティのあり方が見えてくるような気がした、ような気にさせられたことにまた感動した。
とりあえず僕はケビン・ミトニックエリック・レイモンドの三部作をまず読む。
そしてジョン・ロックの著作も読む。
そして読むだけでなく、それを現実と照らして考えを巡らせ、人の営みに対する理解を深めよう、と思った。

45分で分かるBuri/escafeFlow入門(脱デスマの足がかり)

われらがburi-ja代表、いまいさん(id:imai78)のセッション。
とらえずらかったburiが、手の届くところまで来てくれたような気がする。
わかりやすくするために、噛み砕く、噛み砕く、噛み砕く、、ということが繰り返されていることを感じ、好感を持った。
ところでここに来ているかたでもう知らないヒトはいないと思いますが、3/21にburi-jaの勉強会があります。
参加費無料となっているので、興味のある方はburi-jaまで!

差がつく勉強法200

前回SeaserConで驚異的な動員を見せたきしださん(id:nowokay)さんのセッション。
プログラムを組めるようになる⇒飽きた⇒辞める・・・
ではなく、
プログラムを組めるようになる⇒もっと勉強する⇒楽しくなる⇒勉強する⇒endless
ということなのだと受け取った。
勉強すれば勉強するほど「知らないこと」が増えてくるということに関しては本当にそうだ、とうなづいた。
勉強して知らないことが少なくなるということを期待していると、だんだん自分の馬鹿さ加減がいやになってきてしまう自分がいたのだが、それを救ってもらった気分がした。
つまり、知らないことが増えるのは勉強が進んでいる証拠だと、自分の知覚力が新しいステージに建った証拠と捕らえることができるのだと思わされた。
でも、これで安心するんじゃなくて「自分の使ってる道具については知っておく」ために勉強を続け、ゆくゆくはきしださんのように楽しい勉強に邁進できるようになってみたいと思った。
60歳まで、いや60過ぎてもプログラム組んでたい。その喜びを見失わないでいたい。

LT

斜め上行くリッチクライアントの考え方(仮)

ブラウザよりもぐっといじりやすいWebクライアントツール、というように感じた。
ちょっと面白そう。

ソースコードリーディングのすすめ(仮)

ソースコードを読みこむとモテる!
なんてこった・・・いままで気がつかなかった・・・
というか、イケメンが面白いことを言っちゃったら勝ち目がない。
恋敵でなくてよかった、と思った。
ソースコードもっと読むぞ!読んでモテるぞ!
髪は薄いけどもっと僕がモテ男になればうちのかみさんだって喜ぶはず!
と思った。

下っ端からのOSS採用工作について

僕のLT。
最初の方の人関連のところに時間をかけすぎて、いいたいことがうまくいえなかったように思う。
でも自分なりに今いる現場でやるべきことを再整理&再確認できたので、これはこれでよかった。やった甲斐あった。
笑ってくれた方!ありがとうございました!!
感想書いてくれた方!マジありがとうございます!!

S2Config

id:happy_ryoさんのLT。
すごい自信満々のトークでしびれた。
とにかくS2Configというワードだけは忘れません。

エクセルを使ってポン! - escafeRule -

橋本さん(id:ディジションテーブルに処理をぶら下げる、という発想はとてもいい、と思った。
Buriもそうだけど、顧客が作りやすい若しくは顧客が理解しやすい文書があって、そこから処理を作り出せるってのはすごく魅力的なことだと思う。無駄も少ないし、間違いも入り込む余地が少ない。要注目だ、と思った。

SDLoader無間地獄(だったっけか?)

LTプリンス片山さんのLT。
めちゃくちゃ面白かった。
無間地獄、ということで今日は無限というワードをよく聞くなぁ・・・と思った。

Outputz で自分管理

自分のアウトプットを、やってることごとに分けてカウントできるのはとてもいいなぁ、と思った。
あと、よしおりさんはなんでこう、面白いんだろうね。いつも。

飲み会

よねさん(id:yone098)と片山さん(id:c9katayama)の掛け合いをみてずっと笑っていた。楽しかったぜ・・・・
あとスポーツの話がちょろっとでたので、自分もいい加減ちょっとくらい体を動かしてみようか、と思った。
ノウアスフィアの話をもうちょっと聞きたかったが流れてしまったので残念だった。自分で勉強しよう。

総じて

なんとうか、とても勉強になった&刺激を受けた一日だった。
6月にSpringをまたやる、ということなのでまた行ってこようと思う。
というか、こんなすばらしい一日を過ごさせてくださったスピーカーのみなさん、スタッフのみなさん、関係者の方々、ありがとうございます!ありがとうございます!!